USP分析とは?事例を基に作り方・考え方をわかりやすく解説!自社の魅力を伝えよう!
マーケティングにおいて重要極まりないUSP分析。
今回は、USPの概要や事例、作り方について解説していきます。
「商品が中々売れない」「サービスの魅力をどう伝えて良いかわからない」など、マーケティングにお悩みなら是非参考にして下さい。
USP分析とは?意味をわかりやすく解説
USPとは、商品やサービスの「独自の強み」を定義し、消費者に伝わりやすくしたものです。
ロッサー・リーブス氏が、1940年代に成功した様々な広告キャンペーンを分析して提唱しました。
Unique Seling Proposition(ユニーク・セリング・プロポジション)の略。
Unique⇒独自、独特
Seling⇒売り
Proposition⇒提案
をそれぞれ意味しています。
市場には様々な商品やサービスが溢れています。
「自社だけが提供できるウリ」がなければ、消費者から選ばれません。
反対に、USPを伝えられれば、消費者は「その商品を購入することで自分にどんなメリットがあるか」を判断しやすくなります。
その商品に魅力を感じた人は購入へ。
商品内容が期待値を超えられたら、リピーターへとつながるでしょう。
USP分析を適切に行えば、ライバルとの競争で優位に立つことが可能です。
USPはキャッチコピーや広告など、様々なマーケティングに活用することが出来るため、マーケティングの軸となるでしょう。
また、消費者に覚えてもらいやすいため、口コミが広がりやすいというメリットも持ちます。
そんなUSPの具体的な事例を2つご紹介していきます。
USP分析の事例
ダイソン(掃除機)
吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機
※出典:dyson
CMでよく耳にしたフレーズではないでしょうか。
ダイソンの掃除機は、サイクロンの遠心力でゴミと空気を分離。
微細なゴミも分解するため目詰まりを起こしにくく、吸引力を保てるという仕組みです。
この特徴を見事に表現したUSPだと言えるでしょう。
結果、通常の掃除機より値段が高いにもかかわらず、商品は大ヒット。
ダイソンブランドの確立に大きく貢献しました。
稲葉製作所(物置)
やっぱりイナバ。100人乗っても大丈夫
※出典:株式会社 稲葉製作所
知らない人はいないと言っても過言ではないでしょう。
稲葉製作所が作る物置のUSPです。
物置の堅牢さを明確に、かつユニークに表しています。
USP分析の作り方・考え方
USPについてご理解いただけたでしょうか。
USP自体は難しいものではありませんが、いざ自社で作ろうとすると行き詰ってしまうことも少なくありません。
実際にUSPを作る方法についてご紹介していきます。
まずは以下の7項目を軸に、自社の商品やサービスの特徴を考えていきましょう。
・価格の安さ
・品質の高さ
・エリアや立地性
・選択肢の多さ
・保証の充実度
・対応の迅速さ
・豊富な実績
USPになりそうなものを整理するだけでなく、具体的な表現に落とし込んでいきましょう。
前述したダイソンのように、「品質の高さ=吸引力が変わらない」といった具合にです。
また、「乳幼児がいるママ向けの料理教室」など、よりニッチなターゲットを狙う方がUSPを作りやすい傾向にあります。
複数の考え方を掛け合わせてみよう
USPの作成に行き詰まったら、複数の考え方(サービス)を掛け合わせてみるのも有効です。
例えばカット専門店のQBハウス。
「カットを約10分、1,200円(税込)にて提供いたしております」
【スピード】×【低価格】
この2つを掛け合わせることで、見事なUSPを作り上げているわけです。
1だけでUSPたりえないなら、複数掛け合わせてみると良いでしょう。
USP分析を作る際の注意点
商品やサービスの質の良さだけではUSPにはなりません。
その質を消費者が求めていない、もしくは価値があると感じていなければ、USPではないのです。
本当にその商品の機能に需要があるのか、憶測や願望に頼らずしっかりと検討を重ねましょう。
また、USPの大前提として、「実行可能」なものでなければなりません。
独自性に目が行き過ぎてしまうと、誇大表現をしてしまったり、予算規模に全く合わなかったりするUSPを作ってしまいがちです。
そのようなUSPを使用してしまうと、かえって逆効果となります。
「騙された」と感じた消費者からクレームが入れば、悪評が広まってしまうでしょう。
予算を瞬く間に消化してしまえば、事業の存続自体が危ぶまれます。
USPは公表した以上守り抜かなくてはなりません。
まとめ
マーケティング戦略において、なくてはならないと存在と言えるUSP。
的確なUSPを持つ企業のほとんどは成功を収めています。
もしもUSPを作れないようであれば、その商品やサービスは根本から見直す必要があるかもしれません。
それほどマーケティングにおいて重要なものなのです。
是非ともこの機会にUSPを定め、自社商品、サービスの良さを消費者へ伝えていきましょう。