アクセス解析のメリットって何?「入社1年目」でもわかるアクセス解析のメリットと目的
「アクセス解析を行うことが重要なのはなんとなくわかるけど、具体的にどのようなメリットがあるの?」
駆け出しのWEBマーケティング担当者の方の中には、そのような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?
たしかに、アクセス解析と一口に言っても色々な解析項目があり、初心者の方にはなかなか理解がしがたいものかと思われます。そこで今回は、そんな駆け出しのWEBマーケティングの担当者の方たちのために、アクセス解析を行うことによるメリットを、簡単に説明していきます。
この記事は、アクセス解析の大まかなメリットを把握でき、今後の業務の質を上げられる設計となっております。ぜひ、最後までご覧ください。
アクセス解析を行う目的は?
アクセス解析を行う目的は、ユーザーの動きを知り、成果を高めることです。
ここで言うユーザーの動きとは、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
- ユーザーが自社サイトに入ってくるまでの動き(流入経路)
- ユーザーがサイト内でコンバージョンに至るまでの動き
これらを分析して、成果を高めることが、アクセス解析を行う目的となります。以下でユーザーの動きについて、詳しく解説していきます。
アクセス解析で2つのユーザー行動がわかる
アクセス解析を行うと、成果につながる以下2つのユーザー行動を把握することができます。
- ユーザーの流入経路
- ユーザーのコンバージョンまでの動き
以下に1つずつ解説していきます。
ユーザーの流入経路がわかる
アクセス解析行うと、自社サイトにGoogleなどの検索エンジンから訪問したのか、Twitter等のSNSから訪問したのかがわかります。どのチャネルから訪れるユーザーが多いのか、どのコンテンツが人気なのかを知れば、ユーザーが求めるものをより理解しやすくなります。
例えば、Twitter経由で「未経験からのIT転職」についての記事を読みに来ているユーザーが多い場合、「ツイッターをよく利用する転職を考えている人」で「IT業界もしくは未経験からできる転職に関心が強い」というユーザーが推測されます。
その様なユーザー向けに、IT業界や未経験からの転職に関する記事を増やすことで、よりユーザーのニーズを満たすコンテンツとなり、アクセス数の増加につながるのです。
ユーザーのコンバージョンまでの動きがわかる
コンバージョンとは、「サイト運営者の目標が達成されること」を言います。サイト運営者の「目標」は、サイトから商品を購入されることや、会員登録をしてもらうなど様々です。
自社サイトに多くのユーザーが流入しても、コンバージョンに至らなくては何も意味がありません。極端な話、毎月100万人サイトに訪問するけどコンバージョンが0のサイトより、毎月100人しかサイトに訪問しないけどコンバージョンが1のサイトの方が、価値があるといえます。
そのため、サイトに流入したユーザーが、どれだけコンバージョンに至るか解析することは、WEBマーケティングにとって非常に重要なのです。
確認すべき指標としては、次の3つなどが挙げられます。
- 訪問数に対するコンバージョン数(コンバージョン率)
- 離脱率
- 直帰率
これらを分析することで、コンバージョン数の増加に効果的な施策を打つことができるようになるのです。
アクセス解析を行うことのメリット
アクセス解析を行うことのメリットは、WEBサイトの現状を把握し、改善策を打ち出すことができる点です。
具体的には、以下3つのメリットに分けて考えることが出来ます。
- WEB広告やマーケティング施策の効果測定ができる
- コンバージョン(CV)に繋がるユーザーの分析ができる
- 客の異常や障害にいち早く気づき、対処することができる
一つずつ詳しく解説していきます。
WEBサイトへの施策の効果測定ができる
当然のことながら、一度WEBサイトを作っても「放置するだけで結果が出る」ということはまずありません。WEBマーケティングで成果を出すためには、あらゆる施策を打ち出す必要があります。
しかし、あらゆる施策を行っても、その効果を客観的に測れなくては、改善と修正ができません。そこで、アクセス解析によって、サイトへの訪問者数やコンバージョン数等を数値で把握するのです。これにより、施策の効果を客観的に測ることがでるのです。
また、WEBサイトで成果が変動した場合には必ず「なぜ成果が出なかったか(出たか)」という原因を追求することもお忘れなく。
コンバージョン(CV)に繋がるユーザーの分析ができる
アクセス解析のメリット2つめは、コンバージョンにつながるユーザーの分析ができることです。ユーザーの分析を行うことで、CVRを高めることが出来ます。
例えば、コンバージョンがあった時間帯や曜日を見たとき、平日の20時~23時が多かったとします。その場合の施策は次の通りです。
- 記事の投稿
- SNSのお知らせ
- メルマガの配信
これらをコンバージョンが増える時間帯に合わせて行うのです。アクセス解析により導き出された数字をもとに、CVRの向上を目指せます。
集客の異常や障害にいち早く気づき、対処することができる
アクセス解析は、定期的に訪問数やコンバージョン数などの数値を分析します。
過去~現在までの各数値をもとに、集客数自体が増加しているかどうか、逆に極端に減ったり流入がストップしたりしていないかどうかなど随時確認しましょう。
もし、大幅に集客数や訪問者数が減少した場合、システム障害や広告掲載の異常、検索順位の変動などが起こっていないか確認が必要です。放っておくと、本来得られたはずのコンバージョンを逃し、大きな機会損失となります。
サイトの異常にいち早く気づき、対処できることも、アクセス解析の大きなメリットとなのです。
アクセス解析を行う前に準備すること
ただ何となくWEBサイトを制作し、アクセス解析のツールを導入すれば成果が出るようなものではありません。
アクセス解析を行う前には最低限2つの準備をしておく必要があります。
- サイトの目的を設定する
- 最低限の用語は知っておく
サイトの目的を設定してアクセス解析を行う目的を明確にすることと、アクセス解析で使用する用語の理解は、最低限必要となります。
1つずつ以下で詳しく解説していきます。
準備①サイトの目的を設定する
まず第一に、Webサイトで達成したい目的(ゴール)を明確にする必要があります。目的が明確でないと、誤った施策を招いてしまうことがあるためです。
例えば、サイトのアクセス数が改善したのにも関わらず、肝心のコンバージョンに全く繋がっていないという事態はよく起こります。
事業を拡大するにあたり、どのようにWEBサイトを活用するのか、その位置付けと目的を明確にした上で、アクセス解析を始めると良いでしょう。
準備②最低限の用語は知っておく
自身でアクセス解析を行う際はもちろんのこと、外部のプロに委託する際も、最低限の用語は把握しておきましょう。
用語の意味を理解しておくことで、プロに的確な要求をすることができ、業務の質や効率が格段に上がります。
以下の表に、基本的な用語をまとめておきます。
PV(ページビュー) | サイトが閲覧された回数 |
UU(ユニークユーザー) | サイトに何人のユーザーが訪問したかを表す。 |
ランディングページ | ユーザーがサイト内で一番初めに訪問したページのこと |
CVR(コンバージョン率) | サイトの成果の割合を表す。 |
CTR(クリック率) | 広告が表示された数に対して、どのくらいの割合でユーザーがクリックして自社サイトに来たかを表す。 |
離脱率 | 訪問したユーザーが、そのページを見てから他のサイトに移動してしまった割合 |
直帰率 | 訪問したユーザーが、一つのページのみ見て離脱した割合 |
まとめ
最後に、今回の内容をまとめます。
- アクセス解析を行う目的は、ユーザーの動きを知り、成果を高めること
- アクセス解析を行うことのメリットは、WEBサイトの現状を把握し、改善策を打ち出すことができる点である
- アクセス解析を行うにあたり、WEBサイトの目的を設定すること、最低限の用語を覚えることは事前に行うべきである
WEBマーケティングにおいて、成果を出すならアクセス解析が重要であることが分かりましたね。
今回ご紹介したアクセス解析の方法を駆使して、効果的な施策を打ちだしていただければ幸いです。
アクセス解析, メリット