AIライターとは?メディア運営を丸投げできる?効果的な活用法は?

AIライターとは?メディア運営を丸投げできる?効果的な活用法は?

メディア運営において、記事を作成するには大変な手間がかかります。
もし、その手間をAIが肩代わりしてくれたらいかがでしょうか?

それを実現してくれるかもしれないのがAIライターです。
メディア運営の大きな助けとなるかもしれないAIライターについて、その詳細や活用法などを丁寧に解説していきます。

AIライターとは

AIライターとは?すでに導入している企業も

AIライターはその名の通り、AIが自動で記事を作成してくれるサービスです。
基本的に、キーワードを登録すれば、その内容に沿ってAIが記事を書いてくれます。

そのメリットは手軽さ。
キーワードを登録するだけで記事を作成でき、しかも完成まで数十秒~数分。
人間では考えられないほどのスピードです。
また、コストの安さも大きな特徴でしょう。
例えば、AIライターサービスの「articoolo」なら、100記事(500文字程度)を99ドルで購入できます。
1文字あたり0.2円程度となるため、破格としか言いようがありません。

すでにこのAIライターを導入している企業も出てきています。
代表例としてあげられるのが、日本経済新聞の決算サマリー。
上場企業が発表する決算データを基に、売上や利益、その背景などの要点をまとめて配信。
人によるチェックや修正を一切せず、全てAIが作成しているのが特徴です。

他に、グルメサイトRettyでもAIライターが活用されています。
膨大な口コミを基に、「渋谷 カフェ 電源」などのキーワードでまとめ記事を作成。
多くのアクセスを獲得することに成功しています。

このように、徐々に活用される機会が増えてきているAIライターですが、いくつかの課題も抱えています。

AIライターが抱える3つの課題

➀ソースが少ないとクオリティーが格段に下がる

前述した日経やRettyのように、AIの学習ソースは人が書いたデータや口コミ。
学習ソースが豊富であればそれなりのクオリティーの記事を作成できますが、そうでないと著しくクオリティーが下がってしまうのが現状です。

以下の文章は、AIライターサービスの「articoolo」を使い、「コーヒー 淹れ方」で作成した結果です。

かなり読みにくい記事が出来上がってしまいました。
解説系のキーワードはまだマシな方で、「〇〇 おすすめ」のように、ある程度主観が入るキーワードだとほとんど意味不明な内容になります。
また、そもそも記事を作成できるキーワードが少なく、「沖縄 観光」のようなメジャーなキーワードでもエラーが出てしまい、記事が作れません。

②記事が似通ってしまう

同じような記事が出来てしまう点も、AIライターの課題として挙げられています。
先ほど例に出したarticooloでは、同じキーワードでも全く同じ記事にはならないようになっていますが、内容自体は似通ったものになりがち。
もしも各メディアがそれぞれAIライターを活用した場合、似たような記事ばかり乱立する可能性が高いでしょう。

③Googleからペナルティーを受ける可能性がある

Googleは下記のようなコンテンツに対し、ペナルティーを与える可能性があると明言しています。

・検索キーワードを含んでいるが、文章としては意味をなさないテキスト

・自動化されたツールで翻訳されたテキストが人間によるチェックや編集を経ず公開されたもの

・複数のウェブページからのコンテンツを、十分な付加価値を加えることなくつなぎ合わせたり組み合わせたりしたもの

Google検索セントラル

オリジナリティのあるソースがあれば別ですが、AIライターで記事を作成した場合、Googleから高い確率でペナルティーを受けてしまうでしょう。
現状、AIライターに丸投げしてのメディア運営は困難だと言わざるを得ません。

効果的なAIライターの活用方法

記事を丸ごとAIライターに任せるのは難しいですが、一部分だけをAIライターに任せる手法は注目を集めつつあります。
例えば、アウトラインの作成だけをAIライターに任せるというもの。
競合サイトのキーワードや見出しをAIライターが調査し、それに基づいて上位表示に必要なアウトラインを作成。
あとはそのアウトラインを基に、人間のライターが記事を完成させるという手法です。

このようなやり方であれば、AIの強みと人間の強みを活かすことが出来る上に、コストも削減することが可能になります。
まだまだ発展途上と言えるAIライターですが、使い方次第では十分に役立つことでしょう。

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